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心身症

心身症とは

心身症とは、発症や経過に、心理的要因が密接にかかわわっている身体疾患(本当のカラダの病気)をいいます。

心身症の原因は

心身症の原因は、ココロとカラダの両方にあり、もともとその人の身体の弱い部分(臓器など)に、仕事(学校)や、対人関係などさまざまなストレス(ストレッサー)が加わる事によって起こるといわれています。

ストレスについて詳しく知りたい方は、ストレスの相談・治療のページをご参照ください。

心身症の症状

心身症の症状は人によって様々ですが、Aさんは頭痛、Bさんは腹痛、Cさんはめまい、Dさんは動悸など、その人の体質に応じて、特定の一つか二つの臓器に固定しておこることが多く、どんどん移り変わるものではありません。

心身症は甘え?

心身症は甘えではありません。心身症は本当のカラダの病気であり、どちらかというと仕事や学校など環境になじもうと過剰にガマンしているマジメな人に起こる傾向があります。心身症の症状は、それ以上無理をすると壊れてしまうというココロとカラダの合図です。

心身症の例

胃潰瘍、十二指腸潰瘍、慢性胃炎、胃食道逆流症、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、慢性膵炎、高血圧、狭心症、不整脈、起立性低血圧、過換気症候群、アトピー性皮膚炎、じんましん、円形脱毛症、口内炎、アレルギー性鼻炎、ぜんそく、糖尿病、肥満症、甲状腺機能亢進症、関節リウマチ、メニエール病、顎関節症、気管支喘息、片頭痛、腰痛症、慢性疼痛、チック、更年期障害、月経前症候群など

心身症と仕事(成人)

仕事をする社会人になると、学生時代以上には体験しなかったさまざまな新たなストレスを受けます。たとえば、

  • 残業をする
  • 上司に叱責される
  • 合わない人と一緒に仕事をする
  • 納期やノルマに追われる
  • 人前で話をする
  • 付き合いの飲食が増える

などです。真面目な性格で、過剰に自分を追い詰めてしまう人は、心身症を発症する事が珍しくありません。

成人の心身症の治療

心療内科などで内科的治療を行うと同時に、何が自分のストレスになっているのか、無自覚となっているストレスの要因を考え、環境の調整や生活習慣の改善を行います。また、自己暗示をかけてリラックスをしていく自律訓練法を行う事もあります。精神症状が重篤である場合には、必要に応じ、精神科的な薬物療法をおこなうこともあります。

子どもは心身症になりやすい?

子どもは、幼稚園や保育園で集団生活を送るようになりと「規則を守る」「みんなと一緒のことをする」「順番待ちをする」など、ご家庭では求められなかったガマンを求められます。さらに就学後には「じっと座っている」「嫌いな科目の勉強をする」「場の空気を読む」など要求されることのハードルが年々上がっていきますので、大人が考える以上にストレスを感じています。また一般的に10代までの子どもは自分の感情を言語化することが苦手で、自分のストレスを自覚しにくい子が多く、心身症を発症する事が珍しくありません。

子どもの心身症の治療

基本的に成人と同様の治療をおこないますが、言葉の未発達なお子さんには、遊戯療法(プレイセラピー)を通じて、遊びをとおして、感情を表現することを支援するという心理療法を行う場合があります。

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