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認知症を疑ったら

もしかして認知症?

認知症にみられる症状とは

もの忘れ

「何度もおなじ話をするようになった」「冷蔵庫の中を見ると同じものばかり買っている」「ご飯を食べたことを忘れている」「薬を飲み忘れるようになった」「火の不始末がでてきた」「お金がなくなった、盗られたと言う」

性格や行動の変化

「無気力になった」「落ち込みがちになった」「万引きを繰り返すようになった」「けんかっぱやくなった」「ずっと同じ生活リズムで生活するようになった」「ものを溜め込むようになった」「道に迷うようになった」「金銭管理ができなくなった」

幻視、錯視

「無意味な模様を人や虫などに見間違える」「家の中に小さな子どもが見える」

妄想

「家の中に誰かがいる」「お金を盗まれる」「妻が浮気している」

認知症だからしょうがない…と決めつける前に

認知機能障害は認知症以外でも起こり得ます。感染症によるせん妄、甲状腺機能低下症(橋本病)やアルコール性認知症とも呼ばれるビタミンB12欠乏症など血液検査を行わないと診断できない病気や、慢性硬膜 下血腫、特発性正常圧水頭症、クロイツフェルト・ヤコブ病などCT、MRI検査など頭部画像検査を実施しないと診断できない病気があります。また、うつ、そううつなどの精神疾患によって起こるものもあります。

当院では、医師会認定の認知症サポート医が常駐しており、問診、神経心理学的検査、血液検査を実施し、認知症の早期発見と予防のための生活指導、最小限の薬物治療を行うことで、高齢者が地域で元気にいきいきとその人らしく生活できることを目指します。また、ご家族の介護疲れを防ぐため、ご家族の相談にも乗っております。医師、精神保健福祉士が介護保険の申請をサポートし、円滑に居宅、通所の介護福祉サービスの利用を受けられるようにいたします。

診断にあたって、頭部画像検査が必要な場合には、近隣の医療機関を速やかにご紹介いたします。まずはお気軽にご相談ください。

認知症は早期発見、早期治療が重要です。

もの忘れは正常老化でも起こり得ますが、軽度のもの忘れが認知症の前兆である場合があり、初期の段階では区別することが難しいため定期的な経過観察が必要です。

軽度認知障害(MCI)とは

認知症とも正常老化とも言えない中間段階の事です。65歳以上の高齢者の5人に1人がMCIと言われており、毎年5〜15%の方が認知症に移行します。

主な認知症に関するテスト

認知機能障害のスクリーニングとして、Mini Mental State Examination(MMSE)と、改定長谷川式簡易知能スケール(HDS-R)を最もよく用いています。MMSEは軽症例や、病前能力が高い場合には感度が低く、軽症でも言語障害がある場合には低得点となるため、当院ではまず、HDS-Rを最初に用いることが多いです。HDS-Rはすべて言語を用いる検査で、記憶に関する項目はMMSEより多いのが特徴です。合計30点中20点以下を認知症の疑いします。アルツハイマー型認知症で早期から障害されやすい記憶や視空間認知などを中心に検査を行う場合には、Alzheimer's Disease Assessment Scale cognitive subscale Japanese version(ADAS-Jcog)を用います。

全般的重症度の評価としてClinical Dementia Rating(CDR)が広く使われています。

認知症では生活障害があり、その中心となるのがADLの低下です。PSMSは基本的ADL(排泄、食事、着替え、身繕い、移動応力、入浴)、Instrumental Activities of Daily Living Scale(IADL)は道具使用のADL8項目(電話、買い物、食事の支度、家事、洗濯、移動・外出、服薬管理、金銭管理)を介護者が評価します。

認知症者でよく認められる行動異常や精神症状も、認知症者の行動をよく知る介護者との面接によって評価します。Neuropsychiatric Inventory(NPI)は10項目の精神症状(妄想、幻覚、興奮、不安、多幸、無関心、脱抑制、易怒性、異常行動)の有無、頻度、重症度を評価するもので、最近では夜間行動、食行動の2項目を追加した12項目版がよく用いられます。

当院では認知症疾患診療ガイドラインに則った治療やアドバイスを行います。

昨今では、認知症に効くという民間療法や、高額なサプリメントなどが溢れていますが、その多くが根拠の薄いものです。アルツハイマーなどの認知症に対する特効薬は残念ながらまだありませんが、認知症が進行しにくい生活習慣を行うことが重要です。当院では日本神経学会の監修するガイドラインに則りエビデンスに基づいた保険診療と生活指導を行います。

認知症とうつ

重篤なうつ病の方は認知症と似た認知機能障害を認める場合があり「偽性認知症」とよばれます。一方で、過去にうつ病になった方は、実際に老年期における認知症の発症リスクが増すことが報告されており、うつ症状は認知症(アルツハイマー型認知症・血管性認知症)の危険因子であるとされています。また、認知症の方が、うつ症状を合併する場合も高頻度にみられます。このように認知症とうつには、オーバーラップする部分があるため専門医による診察が有用です。

薬による認知機能低下

認知症を疑ったら、普段の服薬内容を確認しましょう。薬による認知機能低下には次のような特徴がみられます。高齢者や、肝・腎機能低下、多剤併用の際には、薬剤性の認知機能低下が起こりやすいので注意が必要です。

①注意力低下が目立つ、②薬服用による認知機能障害の経時的変化がみられる、③せん妄に類似した症状を呈する、④薬剤中止により認知機能障害が改善する、⑤薬剤の過剰投与により認知機能が悪化する。

認知機能低下を誘発しやすい薬剤

認知機能低下を誘発しやすい薬剤には、風邪薬、胃薬など消化器病薬(H2受容体拮抗薬、抗コリン役)、抗喘息薬、抗アレルギー薬(抗ヒスタミン系)、泌尿器病薬(過活動膀胱治療薬)、鎮痛薬(NSAIDs、オピオイド)、循環器病薬(一部の降圧薬、ジキタリス)、抗菌薬、抗ウイルス薬、抗てんかん薬、抗パーキンソン病薬、副腎皮質ステロイド、ベンゾジアゼピン系抗不安薬、睡眠薬など一般内科等で広く用いられている薬があります。もちろんこれらの薬を全く用いてはいけないということではなく、「漫然と飲み続けない。」「多剤にならないように注意する」などの心がけが必要です。

高齢の認知症者への薬物療法を行う場合の当院の方針

当院では、高齢の認知症者に薬物治療を行う場合、薬剤によっては若年成人投与量の1/2〜1/4の少量から投与することを検討します。増量は少量ずつとし、増量の感覚を長くすることも考慮します。高齢者では過剰投与となりやすいため、最終的な投与量は肝機能や腎機能障害の有無の程度を勘案して決定します。また、多剤併用を避け、処方はシンプルにするように努めています。服薬回数を減らしたり、薬剤の一方化を行うことで、飲み忘れにくい工夫を行います。

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